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​座位について

座位はすべての活動の基本となります。健康な方は何も意識せずに座っていますが病人にとって良い座位を保つことはとても困難なことです。そしてまた、健常な方でも座位は年齢とともに崩れ、障害の原因となっています。

​病人にとって正しい座位を保つことは誤嚥を防いだり、ADL動作を行えるために、また安全に効率的に行うために必ず必要なことです。

​食事の時の座位姿勢

​食事の際の座位姿勢は足底の状態、骨盤の姿勢、体幹の姿勢、頸部の姿勢、膝、股関節角度が最も大切となります。

​体の固定性について

座位に限らず手などで作業をするためには体を固定する必要があります。体を固定することにおいても病人にとっては難しいことなのです。脳卒中やパーキンソン病では体幹を体の認識も低下し座位姿勢がわからなくなる、また麻痺等で姿勢を保つことが困難となるなどで座位をとれなくなります。

そして、バランスを保つことにおいて僧帽筋、広背筋、腰方形筋が関与していることはバランスの項で説明しましたが、体の姿勢を固定することに関与する筋は母指のCM関節の筋、菱形筋が大きく関与することがわかっています。この筋が働いていないと座位が安定せず、上手く作業することができません。

つまりリハビリにおいては右手で作業する場合左側のCM、菱形筋の緊張を保てるような状態を作りつつ作業をしてもらうことが有効となります。

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